スタークラフト2・プロガイド

スタークラフト2~プロガイド~

ダイアモンドより上のランクへ上がるには

ようやく本ガイドの最後でありピークとも言えるところまで来ました。ここまで来ればダイアモンドランクになっており、スキルはまだまだ十分でないという事に気づいたのではないでしょうか。もしもマスターティアに入りたいのであれば、より良いプレーヤーにならなくてはいけません。スタークラフトのコミュニティ内には有名なミームがあり、ブロンズとダイアモンドはゲームが上手くなるまで等しく伸びしろがあると言った内容です。

ダイアモンドまでいったのであれば、すでにランクでは高い位置にいてゲームについてもある程度は理解していると思いますが、経験や知識が備わっているので直すべきミスがあっても優柔不断になってしまい完全に理解する事が難しいでしょう。このランクに達すると一部のプラチナプレーヤーしか貴方に挑戦してこないでしょうが、マスターランクにあるプレーヤーとの対戦だと全部のミスやそれをカバーする為に慌てると惨敗してしまいます。

もしダイアモンド1でないのであれば、このガイドはまだ必要ないかもしれませんがもし違う場合でも読んでもらえればダイアモンドランクより上へ上がる為の参考になりますよ!

ランクを上げるには何が必要?

「自分が何に情熱を持つか選べない」-元スタークラフト2のプレーヤーで現在はコメンテーターを務めるアートシスの台詞です。先ず何よりも覚えておいて欲しいのは情熱がなければゲームの頂点に上り詰める事はできません。当たり前の事ですが、これがメンタルや内側に秘めるアビリティに直結しているからです。他にも食事、呼吸、睡眠という一般の生活に必要不可欠な生態サイクルに加えゲームと共に苦楽を経験します。これはスタークラフトなどゲームだけでなく、他の事でも当てはまりますよね?もしこのゲームで上手くなりたいのであれば、情熱を持たなくてはいけません。それは多くのゲームを観戦する事とプレー回数を増やし様々な障害を精神面や肉体面共に乗り越えていかなければなりません。そうすれば本当に自分が欲しているのかが分かるかもしれませんし、最終的にそこまで望んでいなかったとしてもそれはそれで良いのです。

でも、もし情熱を持っているのであれば是非先へ進んでみましょう。この時点で貴方のミスはマクロやマイクロとはあまり関係ないかもしれません。ミスが起こりやすいのが判断の境界線と相手のビルドに対するカウンタービルドを覚えられているかです。相手よりも早く行動する為にもがきながら行動しています。現在のミスを把握し、それらのミスを直す事しかできませんしそれを可能な限り繰り返していく必要があります。リプレー機能を利用して観直するだけではなくより深く他の事も分析しなくてはならないため、前のガイドでもご紹介しましたスタークラフト2のサイトに載っている他のプレーヤーのリプレーなども観てあらゆる角度から再分析する必要があります。プロマッチは頻繁に開催され、たくさんのストリーマーが希望者向けにコーチングをオファーしています。中にはシングルリプレーを受け持ってくれるストリーマーもいます。

たくさんもがいてきた中でもまだ我々にとって問題である場合があります。ピンポイントでこの問題に焦点を当てるのが最初の一歩です。もがいている時点では前のもがきとはまた少し違います。以前はサプライブロックを毎分受けていたのが20秒ほどに短縮され更にそこから短縮する事を目標としているからです。

全部のビルドパスを覚える必要ある?

スタークラフト2に出てくる種族には無数のビルドパスの組み合わせの中で幾つか特に有用なビルドを各種族が持っています。キーポイントは覚えられる限り全ビルドの組み合わせを覚えたり、相手のビルドをカウンターするビルドを積極的に覚えたりする事です。偵察には様々な形態があり、決して軽んじてはいけない活動です。一番理解しがたいのが偵察している時に同じ事を何度も見ている事です。一番難しいレベルでプレーする場合、相手に対する切り口を見つけたり相手の動きに対応したりできる事が求められたり、最初の切り口がダメだった時の為のバックアッププランに切り替えたりする必要があります。

どの種族を選んでもとても難しく、どの種族と対峙するにも独自の難しさがあります。最終的に大事なのが敵に対する対応で継続してベストを尽くせる事が好ましいです。例えばあなたのプレーするベストゲームが1/1タイミングか2/2タイミングを軸にしているかもしれません。他にもザーグリングとベーンリングのタッグ込みで全軍突撃に備えたり、タンクで侵入してこようとする敵ユニットから自拠点を守ったりする事です。あなたが相手の行動を把握して、それに的確に対応した時初めて今まで練習してきた事が役に立ちます。あなたが発見した全資源を生産に振り分けて何の施設をいつ建てるべきか知っていれば相手に勝てる確率が10倍上がります。反対を見るともし自分のビルドキーポイントを上手く隠せなかった場合、相手も同じチャンスを持ってマッチに臨めます。このビルド発見にビジョンが必要ですから、なぜ重要かもうお分かりですよね?これは相手にとっても同じですので、ビジョンを確保させないようにしてください。そうすれば、ビルドが完成するまで相手に察知されず優位に立つ事ができます。

他にもいくつかの方法でビルドオーダーを覚える事ができますし、プロ同士のマッチを観たり(他にも様々な理由で観るべきです)、リプレー機能を使って自分が戦ったマッチにおける相手のビルドパスを研究できたりします。もちろんいつも上手くいくわけではありませんが、プロ同士のマッチの方がたいていの事は参考になります。これらの方法で少しは相手がどんなビルドを選んでいるのか知る事ができますが、それは戦いの半分でしかありません。ビルドパスを理解し覚えるには練習を繰り返す事が良いでしょう。もっとプレーすれば何が起きているか分かるようになりもっとたくさんの事を覚えられます。そこから次にどのような行動をとるべきか自然に分かってくるはずです。

まだマクロにフォーカスするべき?

すでになん百回も聞いたかと思いますが、このレベルでのプレーでもマクロはまだマイクロよりも大事です。A-クリックはユニットをマイクロ操作で時間を大分消費しているのと比べると強すぎる傾向があります。もしザーグかテランであればスプリットを活かす事ができ、プロトスであれば、ブリンクストーカーでもう少し効率的に動けます。ですが、あなたのユニットを助けるアビリティは相手の軍団の所在地を嗅ぎ取るまでいきません。

この時点ですでに大体の状況下でも生産力を上げる事ができ、自分にとって一番有効なホットキーを設定できているのではないでしょうか?残念ながらいつも全部維持できるわけではないですが、キーポイントは継続的に同じ設定を使う事です。グリッドビルドはビルドが良くなるか、下手になるか関係なく自他共に議論する余地もありません。個人的には使いますが、一部の人は使いませんし、プロでも一部が使い、他は使わないという具合ですので使うか使わないかは人それぞれです。スペルキャスターはこの時点でもっと効率的になり、これらを自分の軍隊に適用するにはダイアモンド2がグランドマスターのようにプレーしダイアモンド2がマスタープレーヤーのようにクロージングするようなものです。スペルキャスターをホットキーで配置した方がタブ移動するよりも効率的にまわりますので、ホットキー設定を練習してみてください。

ホットキーを使いこなせる人たちは操作が早くもっと効率的です。これらを使いこなせた方が後々にとって良いです。ゲームが長引くと基地の拡大やどの時点で相手を攻撃し、機を見る時かが分かってきます。ゲーム後半では二通りのシナリオができます。マップにおける資源の採掘が終わるか、軍隊の行進が伸びてしまい再建するまでに時間がたりないかです。他にもプレーヤーが効率的に資源をトレードできなく度重なる交戦で資源が減ってしまい相手が勝ってしまう時もあります。

この場合、自分に何ができるか記録を残しておかなくてはなりません。もし相手の喉元へ攻撃を加える事ができるのであれば、事態が悪化した場合に備えて抜かりなく生産を続けてください。後半になればなるほど相手も強力になるのでゲームが難しくなり、前半よりユニットが多くなるだけでなくポジションも重要になってきます。相手のメインベースをA-クリックするだけで相手が簡単に攻撃できるほど甘い期待をしない方が良いでしょう。

他にもゲーム後半では決断力がより問われることになり、どのような選択をして結果勝っても負けてもそれが全てです。ポジションにおける少しの優位で徐々に相手のユニットを倒していき結果的にゲームを長引かせますが、長い目でみた時に遅くとも確実に優位に立たせてくれます。相手も似たような動きを取りますし、あなたの軍隊の隊列が伸びきっていればそれを捕まえに来ますがカウンタープレーや相手のミスを観察する事で長くなったゲームに終止符を打てます。

自分に合った種族を選んでいるか

スタークラフト2に出てくる種族に優劣はありませんが、自分が選んだ種族が一番弱く感じてしまいがちです。どのユニットがどのユニットをカウンターするか把握し相手の軍隊を迎撃する時に十分足りる数で対応するのが確実です。ですがカウンター対応ユニット以外のユニットで対応するという方法もあります。最終的に数の力がものを言うのです。もし相手に対し正しいカウンターができればあなたは上手く対応ができていると言え、相手よりも常に一足先を行っていると言えるでしょう。これらを踏まえどの種族も独自のアドバンテージとディスアドバンテージがあり、欠点を発見し補完するべきです。

ザーグは他の種族に比べユニットが弱いです。中には最大キャパシティになった時でもタダで生産できるユニットも存在します。ザーグにとって資源はとても大事で、資源が多ければ多いほどたくさんのユニット(スペルキャスターなどのインフェスター、ヴァイパーとスウォームホストなどです)を生産できます。インフェスターとスウォームホストはまだゲームに大きなインパクトを与えていない二つのユニットで大体のゲームでは使わないでしょうが、スペルキャスターは独自でペイします。インフェスターは他のユニットをコントロールでき、大型ユニットであるキャリアーやバトルクルーザーなどに寄生できます。これを使えば相手のユニットまたは相手の同盟ユニットを倒す事ができます。彼らもまた相手の動きを遅くする事ができ、必要なユニットを選ぶことができたり、インフェステッドテランで早いDPSを与える事ができます。スウォームホストは防御態勢に入った相手に対して有効です。ウェーブに続くウェーブでダメージを与えるより安いブルードロードです。一番の考慮としては動きが遅い事と、次のウェーブを送り出すのに時間がかかる事です。ヴァイパーは相手のユニットを短い間目くらにできると同時に相手を掴みポジションを動かす事ができます。彼らは自軍のユニットを倒したり、自軍の施設に寄生する事で体力を回復できます。この3つのユニットはその使いにくさから重要度の低いランク扱いになっていますが、間違いなくザーグのディスアドバンテージであるユニット群を豊富にしています。

テランはザーグやプロトスと比べた時に対空が中々厳しく、ユーティリティに欠けています。ここで専門ユニットがプレーに入ってきます。ゴースト、レイヴンとリベレーターは永続的に重要視されてきたユニットであり、大体序盤で引き気味になり後半には彼らの事は忘れてしまいます。ゴーストは核の冬を凌ぐ事ができ、敵の軍隊や基地にも潜入できます。彼らのコマンドで核ミサイルを発射する事ができ、落とされる予定の場所には赤いドットが表示されます。他にも相手を自分の思う通りに動かすよう操作する方法もあります。もしこのドットを隠すことができれば相手の施設や軍隊を破壊し優位性をもたらしてくれますし、仮に相手プレーヤーを警戒させる事ができれば相手の軍隊を自分のおびき出したい方向に誘い出す事もできます。ゴーストにはEMPアビリティやスペルキャスターを無効化し、スナイプのアビリティでブルードロードの大群を打ち落としたり、プロトスの地上軍を削る事もできます。レイヴンは周囲の警戒と少量のスペルと効果がある「ドリト・ダスト」シーカーマインと呼ばれる相手に当たるとアーマーを下げるスキルがあります。オートタレットはたくさんのプレーヤーが見落としがちですが、状況によっては役に立つ時もありますがシーカーミサイルはとても強力なユーティリティですのでテランを使うのであればランクに関係なく使用する事をオススメします。リベレーターは強力なユニットで使う簡単な防衛やハラスに使用する機会も多いかと思います。このユニットにはアップグレードがあり、忘れがちですがシージモードというのもありこれが機動力の低い軍隊と編成する事で相手の軍隊を遠くからスナイプでき先制攻撃をしかける事ができます。他の言い方をすると安全な距離から味方の損失を出さずに射撃する事が可能になります。テランはアップグレードに時間がかかりますが、ゲームを勝ち抜くには必要な作業ですのでベストな編成をする時はアップグレード内容見比べる必要があります。

プロトスは全体的な生産にかかるコストが高く、生産済みユニットを維持する方が更に新規ユニットを生産し続けるよりも効率的だと思います。軍隊は生産コストが高くつきますので、相手軍隊にダメージを与えられず自軍だけが被害を受けると損害が大きいです。運が良い事に他にもいくつか建物があり、ユニットによっては十分なユーティリティが揃っていて的確に運用されれば相手の軍隊に大ダメージを与える事ができます。プロトスを使うにあたって建造できるベストなユニットはシールドバッテリーです。これらはプロトスのユニットシールドに持続性を持たせます。上手くいけば1体のジーロットと1個のシールドバッテリーで20体のザーグリングを倒す事ができます。この手の組み合わせは生産すればコストに見合ったパフォーマンスができます。運悪くシールドバッテリーが限定されたエネルギー量の中で再度チャージが必要で1ユニットのディフェンス用にしか使えないとしても、ほとんどの場合、ネガティブ面よりもポジティブ面の方が大きいです。プレーヤーによっては攻撃に使っている人もいます。プロトスのユニットはたくさんのA.O.E.ダメージを与え周囲を破壊するコロッシやハイテンプラー・アーコンスなどがいます。特に1ショットができるディスラプターはプロトスが生産できるユニットの中で10倍以上もの見返りがあります。もし激しいマイクロを制御できるのであれば、デスボールを撃ち出し範囲内の敵を一掃します。トリックとしてはボールの動きをコントロールしたり(したい時に)、ディスラプターがボールを爆発させる前にターゲットになった場合、ボールは消えてしまいます。オラクルはヒットかミスの二択があり、プレーヤーの操作練習が必要です。上手く扱えればプレーヤーにとってかなりの痛みを与える存在となり、大量のユニットにスタンを与える事ができリベレーションがターゲットエリアや命中したユニットを短い間表示するので、相手も攻撃する前に一度様子をうかがいプロトス軍の攻撃を受けないようにします。

どの種族にも賛成派と否定派がいて効果的にどの様に選んだ種族の弱点をカバーしながら相手の弱点をついていくのかが次の大事なステップになります。いつも考えすぎないようにし、だからといって相手の使える種族がアンバランスだという憶測も止めましょう。

ここから先へは?

先ずはメンタルとフィジカルを整えてください。この二つがスタークラフト2のランクを上げるのに必要になってきますし、ゲームをやる上で道を阻んだり進むのを手伝ったりします。例えば健康的な食事を取らないと日ごろのパフォーマンスを下げる事にもなったりしっかり取れていればプレーを良いものにし経験値も上がります。

最近のコミュニティでは肥満、不健康や暴力的な人達が多い印象をぬぐう事に成功しました。eスポーツがより世間に浸透していくと共に広がっていくポジティブなトレンドでしょう。この方向になった理由としてはプロプレーヤーが不健康だと良いパフォーマンスが出せないからです。これはメンタル・フィジカルの両面に言える事です。自己管理を怠るとストレス耐性が低くなります。ゲームの他にも現実世界での生活があり健康な環境がストレス耐性を上げパフォーマンスの向上にもなります。ティルトで苦しんでいる時に外から無理矢理直しても治るどころか酷くなります。グレートマスターランクへ上がる時にどのようにそのランクへ上がったのかを知る事が大事です。スタークラフト2を15時間プレーし、3時間の睡眠でGSLを6時間観たからではありません。彼らはプレー中断が必要な時は中断しリフレッシュした時にゲームを再開します。

プロゲーマーになるには相当な努力が必要です。ゲームのオンとオフを使い分けたくさんの事を覚えなくてはいけません。基礎でありもっとも大事な事は自分自身で、どのようにゲームで上手くなるかが大事です。そこに至るまでに時間がかかりますがすでに21年存在しているのでもう何も変わりません。

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Katsuhiro

2020年 4月 3日

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