スタークラフト2ではほとんどのプレーヤーがゴールドやプラチナランクまで到達するとそこで止めてしまいます。一部の人はダイアモンドまでいきますが、ほとんどはそこまで到達できませんし、運もそこまで効きませんが、それでも積極的にこの高いハードルを乗り越えはしごを登っていかなくてはいけません。正しい知識を持って適度な集中と時間を使えばダイアモンドリーグMMRにいけます。 もしマクロに自信があると思うのであれば、それは大間違いかもしれません。それはムタリスクを大量生産してマリーンを叩いて自己満足に浸っているだけかもしれませんし、プロトスはそのコストの高さから生産レベルを上げるのに時間がかかります。ですので、スタークラフト2においては時間を無駄にできません。もし集中力を維持しながらマルチタスクをこなす事が出来れば、よりゲームが上手くなります。 先ずはホットキーを使いこなしてより効率的にユニットをグループ化してマップ内を自在に動かし、生産拠点から離れていても常に生産に滞りがでないようにしましょう。テランとザーグはプロトスに比べると複数の施設での同時生産がし易いですが、大体のユニットはプロトスのヘビーユニットにかないません。 だからといってプロトスの全ユニットを倒せないわけでもありません。ちゃんとした戦略とマップ配置ができればプロトスのデスボールも阻止できるかもしれません。ウィンターゲーミングが言うところの「大は小を兼ねる」です。より多くのアップグレードされたユニットと高い生産力で相手を上回れば負ける理由がありませんし、より多くの資源を持っていれば相手よりも多いユニットを生産できます。 上手く相手と交戦できれば形勢が悪くとも立て直す事はできますし、何も考えずに交戦しても軍隊を維持できるだけの資源や施設が残っていれば流れを変える事もできます。決して非効率な戦い方をしても良いと言っている訳ではありませんし、これは只単にRTS(リアルタイムシミュレーション)では資源を多く獲得し生産力を上げれば勝率が上がるという図式でできているからです。 スタークラフト2は過程が一歩一歩進んでいきます。資源を集め、ユニットを生産する為の施設を建て軍隊を揃える過程がありこのやり方を踏んで負ければそれは相手が自分よりも早く的確な施設を建てて必要なユニットを早く揃えられたという事とも言えます。資源獲得と蓄積は徐々に貯まりますし、何を生産するにも必要になります。この資源を獲得し続け施設を作り拠点を維持する為にもザーグドローン、プロトスプローブやテランSCVを継続的に生産し続けなくてはなりません。もちろんプレーヤーによってビルドパスが違い、通常は20-24体ほどで長期マクロをやるのであれば65-75体ほどが必要です。詳細なビルドガイドは時間よりも資源獲得方法などに重きを置いて紹介しています。 例えばテランのリーパービルドガイドは以下のような感じです。 12-SCV、13-サプライディポ、14-リファイナリー/18-バラックス、19-リーパー、オービタルコマンド/20-サプライディポット-コマンドセンター ベストなビルドオーダーではないかもしれませんが、基本はSCVやリーパーをスカウトとして使いミュールを50エネルギー消費して呼び出し資源収集を早める事もできます。たくさんのガイドがこのようなやり方をススメいて、覚えていきながら進めています。このビルドを覚えたら後は順番を完全に進めていけば直ぐに他の事も進める事ができるようになるので、後は重要な場面での判断力が最後の壁となります。 他のゲーム進行と同じくスタークラフト2は前半、中盤、後半と3つの時間軸に分けて説明できます。あるマッチによっては前半終了までもたない時もあり、パスビルドもプレーヤーの勢力を安定させるためその時々によって変化をつけながら進めていきます。もしこの3期の間の内、自分でいつ勝負をつけたいのか決めたいのなら相手がカウンターや攻撃を仕掛けてくる前にこちら側が初期から準備をしておきましょう。 前半の攻撃で落とせなければ後半まで持ち込むことになります。もし予防策があれば、初動で失敗した攻撃を再度取り返す事ができますが、大体は初動の攻撃で追加消耗してしまう事がよくあります。 中盤で一気に勝負をつける場合は攻撃するタイミングが決まっていて、制限された時間内での決着をつける事が目的となります。2/2バイオタイミングかローチラベンジャーでゲーム開始から7-10分後に攻めるのが常套です。 終盤にかけて攻める場合は少しぶっ飛んだ展開になる可能性が高いです。通常はゲーム開始より15-20分後であまり決定打といえるべき戦略がありません。強いて言えばカウンターユニットをより多く保持し、交戦しても相手より優位に立てる戦力と生産力を持っているかどうかが鍵となります。 その他には終盤において勝敗の要因を握るのが自分と相手の資源インカムになります。資源を長い間そのままにするのは良くないですが、もし上手くユニットのトレードが出来ていてユニットのキャパシティオーバーになっている場合は予備として貯めておくのが良いです。 前回のガイドでも説明しましたし、基本中の基本として覚えておいて欲しいのが練習はがむしゃらに練習するだけではありません。もし本当に上手なプレーヤーになりたければ他の利用できるガイドや動画なども練習に併せて活用しなくてはなりません。本ガイドでも同じことを繰り返し述べますが、プロのマッチやストリーマーの動画を観て参考にする事をオススメします。 練習にもっとも活用できる機能の1つが巻き戻し再生機能です。自分のマッチが終わった後に再度巻き戻してゲームの流れの全体を見直す事ができます。どれくらい資源獲得が止まっていたか、どれくらいビジョンを広げられたか、生産に滞りはなかったか、相手との交戦に臨んだ時に自分のユニットアップグレードは後どれくらいで完了したのかなど細かい部分まで再生できます。細かいかもしれませんが、1つ1つのコマンドが次のランクへ上がる時に必要な作業となります。 スタークラフト2のリプレー専用サイトがあり、他のプレーヤーが自分たちのプレーをアップしているサイトがありますので、自分のプレースタイルで強化したい操作などがあれば、サイト内のリストにある色々な進め方が濃縮された動画を活用しないてはありません。最後はマイクロについてですが、マイクロとマクロは表裏一体の関係でマクロが上手くできていれば、ダイアモンドなどの上位ランクを目指す時以外マイクロをたくさん練習する事もないでしょう。 スタークラフト2には数えきれないほどのパスビルドがあり、プレーヤー個々のスタイルがあります。チェスのようにすでにある戦略にも多様な分岐があり、まったくの新しいパスビルドにつながっていき、他のパスをカウンターする事ができます。一番懸念しなければならないのが、ゲーム全体を通して通用するかどうかです。様々な状況に合わせて適用できると相手に対して有利に立て、中には勝率の高い戦略なども存在します。 皆さん忘れがちですが、スタークラフト2には明確な目的があります。それが相手の施設を全部破壊する事です。相手の施設が全壊した時にマッチ終了となりますが、たまに基地をたくさん作るレースに走るプレーヤーもいて、相手の施設お構いなしで軍拡をしていきますがそれでは中々マッチが終わりません。戦略の中にワーカーや施設を限定した速攻性の高いのがあり、これを「チーズ」と呼びます。これはスタークラフトのコミュニティ内で戦略として認める意見と相手プレーヤーに対して失礼で卑怯な戦略だという意見の賛否両論な戦略です。この「チーズ」と呼ばれる戦略の筆頭がキャノンラッシュやドローンラッシュです。テランの共通「チーズ」戦略は相手基地のそばにバラックなどのユニット生産施設を建てそこからマリーンやリーパーなどで攻撃をしかけるというのがあります。移動距離が短い為、ラッシュ(速攻)が容易にできます。 「チーズ」をするプレーヤーは「チーザー」と呼び、躊躇なくこの様な戦略を使うのは相手が彼らの作戦に気づき対処する前に勝ちたいからです。ですので、例えば「チーズ」の1種であるフォトンキャノンラッシュをされて負けても怒らないでください。何よりも「チーズ」に対応する事が唯一の手段です。 オールインなどの全軍突撃は通常勝ちそうな時の最後の一押しか負けそうな時に使います。全てのユニットが相手のディフェンスが弱いところに向けて突き進んでいくと同時に基地では資源を収集し、繰り返しユニットを生産し続け相手基地へと送り続けます。このオールインに最も適しているのがザーグで、テランとプロトスにこの戦略は余りありません。この戦略で臨む時はバックアッププランなどはなく、全資源を最初から投入して一気にカタを付けるべく行動します。バックアッププランに資源を投入してはラッシュの意味がなくなり、失敗する可能性が高まり一点突破の意味がなくなってしまいます。 スタークラフト2ではティルトを避けるのが比較的容易です。それは負けた要因が特定し易くそれを直せば勝てる回数が増えるからです。ですが、往々にしてティルトの穴にハマってしまい次のマッチへキューイングしている最中に次こそは勝つという焦りを感じてしまい負けた要因を特定せずに更に負けを重ねてしまう事があります。 例えばリーグオブレジェンドではティルトを避けるため筆者は自分の中にルールを設けています。それは2回連続で負けた場合1時間の休憩を設ける事ですが、このルールはスタークラフト2には通用しません。スタークラフト2はより続けてやり続ければ感覚が研ぎ澄まされていくゲームで、難易度もやればやるほど同等くらいに上がっていきます。なぜなら対戦相手が同じ人間で相手も同じくらいの戦略やスキルを持って対戦してくるからともいえます。これを踏まえ、負けこんだ時は対人戦以外の練習方法がある事をご紹介します。 個人的なアドバイスとしては最悪の事態に備えて下さい。すでに遅れをとっているくらいの気持ちでやればロスの被害を最小限化できると共に勝利がより甘美になります。もし違うのであれば、小休憩をとったりコミュニティモジュールで遊んだりして気持ちをすっきりさせてください。敗因を分析して次のマッチに活かしてください。 スタークラフト2ではランクモードの他にMMRに影響するトーナメントモードがあります。これはマッチ後のランク昇格や降格を気にせずプレーできます。対戦相手を誘う事ができ、どのようなビルドが良いのか、相手の得意そうなマップを拒否したりできるので正式なトーナメントと同じ事ができます。 トーナメントモードの中に16ラウンドまでマッチするルールもあり、他にシングルエリミネーション方式があります。二つとも1対1において良い塩梅でペースを変える事ができ、やる気を出す事ができます。1試合負けてもMMRに影響は出ないかもしれませんが、2試合勝って1試合負けてもMMRは上昇します。 デメリットを言えば、トーナメントに入るまでのキューにかなり時間がかかる事でしょうか。ほとんどのプレーヤーが高ランク保持者でトーナメントを始めたばかりですとMMRが上昇するだけの勝敗を維持するのは奇跡に近いとも言えるほど強いプレーヤーがたくさんオンライン上にいます。シーズン中に行われるトーナメントで勝利するとトロフィーがもらえ、トロフィーが欲しければトーナメントで勝つことでいくらでももらう事ができます。どのトロフィーもシーズンによって違いますので、新たに参加したプレーヤーは以前から参加しているプレーヤーとは違うトロフィーを獲得する事になりますが、以前のトロフィーを獲得できなかったとしてもトーナメントモードは遊ぶ価値があるので、是非一度お試しください。 このガイドでは最後まで違いを理解してもらう為にマクロとマイクロを分けています。これを読んでいただいているという事はスタークラフト2に興味を持っていて上手くなりたいと思っている証拠です。スタークラフト2が上手くなるには少し操作に慣れてきた時のマイクロ操作が難しさを理解する事です。 テランの場合、最初からいるリーパーを犠牲にするくらいのつもりで反対側に送り2分かけてザーグクイーンやプロトスストーカーなどが守っている拠点の周りを偵察します。例えばプロトスでアデプト2体で相手のザーグドローンの妨害すると、相手もそれを真似してきます。ですが、その間にロボティックファシリティを建て忘れローチ・ラベンジャータッグ相手にアデプト2体とブリンクスキルを覚えていないストーカーでは分が悪く形勢悪化が必至でしょう。一部のマッチでザーグの場合は少しだけゆとりがあり、特に対自分のランク外プレーヤーでザーグ同士の場合はザーグリング・ベーンリングタッグベースのマイクロに脆い時があります。ベーンリングの強化にコストと時間をかけるのであれば、量を優先して相手を圧倒した方が良いですよね。 マイクロには目的がありますが、ダイアモンドの初期と以下の時にはまだマイクロの重要性が見えないかもしれません。必要なマイクロはいつどこへ自軍ユニットをマップのどこへ移動させるかできれば良いからです。その理由としてはマルチタスクが手間だったり、そこにマイクロを足しら生産やパスビルドを疎かにしてしまうからです。いつもそうなるとは限りませんが、効率的に進めるよりも派手さに意識が向き失敗しがちではありませんか?より高いランクになりマクロが二の次になるほど慣れてきた時にはマイクロも以前よりは上手くできているかもしれませんが、それでもそこまでこる事やよほどの状況下でなければ出番はないでしょう。プロ同士のマッチやストリーマーなど高いMMRプレーヤーの動画を観ていると彼らは交戦状況、拠点における生産状況と資源状況の3つを常に意識して見ているのが分かります。 壮大なスキームではマイクロのネガティブ面がポジティブ面よりも重く見られがちですが、ランクが高いほど役に立ちますので他の事は二の次にしてマイクロを試してみてください。そうすれば、長い目で見た時に道を踏み外さないですみます。 一部初期マイクロで使えるパークは相手の資源や偵察を阻止する事ができます。偵察は色々な意味で役に立ちますが、目的がなければあまり意味がありません。それを踏まえた上で偵察には基本的な目的があります。それは相手ユニットの構成や位置を把握する事です。マイクロはスカウトの時に使われるだけでなく、ランクが高くないうちはユニットをずっと見る(スタティックビジョン?)と生産に目が配れなくなり余り使われないという背景も合わせ持っています。 スタークラフト2だけでなく、ほとんどのゲームにとってeスポーツシーンが重要な場とも言えます。このタイトルには2つのメインセクションがあり、グローバル・スタークラフトリーグ(GSL/韓国リーグ)とワールドチャンピオンシップシリーズ(WCS/北米・欧州リーグ)があります。プロシーンを観るのはそのタイトルにおいてトップがどの様に戦っているのかを知るのにとても良いです。前回のガイドでご紹介しましたようにプロを真似る事ができます。それは単純に彼らが我々よりも上手なだけです。もし真似るのが上手く、学べるのであればプロを真似るのが良いですがそれまでは自分なりに考えてマネージしてみてください。 プロプレーヤーを真似るのが良い事は事実で、彼らからたくさんのアイデアを得る事ができ、プロから学びとりたいビルドに慣れ親しめば真似るのもそこまで難しくなくなります。他にもカウンタービルドやビルドの使い時などを学ぶとよりスキルが上がります。 ゴールドやプラチナランクのプレーヤーにはたくさんの良いプレーヤーがいます。ゲームにおける経験や全体的なスキルよりもゲーム自体を楽しむ方に重きを置いているからです。良いコミュニティなので大体はゲームを楽しく遊べると思います。コミュニティ内では初心者のプレーヤーに基本を教えてあげたり、下手なプレーヤーをコーチングしたりしてコミュニティの向上に貢献しています。コミュニティを活用するのは良い事で、たくさんの違うシナリオと新しい対戦相手とマッチをする事で腕も上達し勝ち負けよりもスタークラフト2の魅力にハマっているかもしれません。 スタークラフト2~アマチュアガイド~
ダイアモンドになるには?
マクロを上手くするには
マッチ内で資源を多く獲得するには?
ゲームの進め方
効率よく練習するには?
スタークラフト2で使うベストな戦略
ティルトを避けるためには
トーナメントモードとは
ではスタークラフト2のマイクロについて!
プロシーンについて
プロになるには