ドータ2ビューワーガイド

ドータ2~ビューワーガイド~

ドータ2って何?

ディフェンスオブザアンシエント2(ドータ2)は元祖マルチプレーヤーオンラインバトルアリーナ(MOBA)ディフェンスオブザアンシエントの続編です。ドータはeスポーツにおける最も長い歴史があり、長くファンの間で楽しまれているタイトルであり、生みの親でアメリカに拠点を置いているゲーム開発会社バルブ(Valve)の後援を受けています。大人気のタイトルでもあり、プレーしたり観戦する事が幅広い層のファンから支持を受けており一般化しているゲームとも言えるでしょう。このガイドでは初めての方にも、視聴した事のある方にもどういうふうに観戦して、シーン毎の意味を紹介していきたいと思います。
ピックアンドバンってなに?
マッチの開始前にピックアンドバンフェーズというシーンがあり、これは両チームが自分のヒーローを選んだりマッチで選べるヒーローをバン(使用禁止)します。これはゲームの見どころでも有り、この時点ですでにゲームの駆け引きが起きていると言っても過言ではありません。ドータ2の世界大会ではプレーヤーのブース前にホログラムにみえるCGを使った特殊演出でヒーローを映し出し、それがより観客や会場の雰囲気をいっそう際立たせます。他のMOBAと違い、ドータ2のピックアンドバンフェーズは比較的長い時間を要します。選べるヒーローが多く、全員が独自の能力や特徴をもっているのでそれを全部覚えるのは至難の技ですのでそれが要因の1つでもあります。ですが、観ているうちに頻繁に出てくるヒーローがだんだん分かってきます。ドータ2をプレーをすれば、全部のヒーローを把握する事も難しくなくなってくるでしょう。もちろん、全ヒーローが毎回出てくるわけではなく、その時々のメタに合わせて変わり、ゲーム内からいなくなったわけではありませんので、お気に入りのヒーローが出なくなっても肩を落とさないでください。

シーンに出てくる様々なビジュアルについて

ドータ2のスクリーンは情報が凝縮されていて、分かりづらい時がありますので先ずは1つ1つ観ていきましょう。先ずは画面右下ですが、このゲームにはクーリエという独自のシステムがあり、プレーヤーがどこにいてもショップで購入したアイテムを手元に運んできてくれます。これはそこまでゲームの内情を教えてくれるわけではありませんが、参考までにご紹介します。
ゲーム画面下の右側にクーリエビジュアルが表示されています。これはドータをドータ足らしめる独自のシステムであり、ショップに寄らずとも購入さえすれば自分の居る位置まで持ってきてくれます。もちろん、無敵ではないですので相手チームのヒーローに発見され、攻撃をうけた場合は倒されてしまいます。このビジュアル自体はゲーム全体に及ぼす情報を示しているわけではありませんが、これはドータ2独自のビジュアルとして理解してもらえると他の人にも説明しやすいですよ。
画面中央下は現在オブザーバーモードで選ばれているヒーローのインベントリー(所持品)、スキル、ステータス、体力とマナを表示しています。これはより大きな視点でマッチを把握する際に役立ち、チーム内のプレーヤー毎の強さが分かります。画面左下にはミニマップがありマッチ内の全プレーヤーの位置と、オブザーバー視点が映しているプレーヤーが誰なのか分かります。これは観慣れた人にとってはより役立つビジュアルかもしれません。
画面中央上にもたくさんのビジュアルがあり、比較的簡単に理解できます。左右端にマッチ中のチームと各ヒーローのスキル、真ん中に経過時間が表示されています。時々小さい緑の箱とゴールドの所持数が表示され、誰がゴールドアドバンテージをどれくらい持っているのか表示しています。画面左上に戻しますと歯車のシンボルと他のアイコンがありますが観ている人にはなんの関係もありません。これはプレーヤーの設定に使われるたり、マッチを退出する時に使われます。そこから右にあるのは現在映されているプレーヤーのK/D/A(倒したヒーローの数、倒された数、アシスト数)とLH/DN(ラストヒット=とどめの一撃数とディナイ=見方のクリープを倒した数)です。その下には様々なスタッツ/ステータスが表示されこれらのバーが視聴者にはもっとも状況を把握するのに役立つ情報です。画面中央下に小さなテキストメッセージが表示される時があり、辛辣な表現が出る時があります。これはプレーヤーがチャットしている時以外はピンやエモート(感情表現)がコミカルに表示されます。

キャスターとアナリストが使う用語

始めて観るゲームはたいてい分からないものですが、シーンの周りでは視聴者の皆様により理解しやすいよう色々なスタッフが工夫をこらしています。マッチが行われている際は常にキャスターがシーンについて解説していますので、そのおかげで観戦する側はゲームに集中できます。お気づきかもしれませんが、解説時に聞いたことのない言葉がでてきてそれらの大半はヒーローの名前だったアイテムだったりしますがマッチを観ていくうちにヒーロー名やアイテム名がだんだんと分かってきます。本ガイドではそれらの用語を一部ご紹介します。

  • エンシェント(Ancient)ー 本陣のことで、これを壊すか壊されるかで勝敗が決まり、ゲームセットになります。
  • バイバック(Buy Back)ー ドータ独自のシステムで、ゴールドを払うことによって即座に復活することができます。
  • プレーファイヴ(Play 5)ー 総攻撃のことです。攻撃、防御、サポートが一斉に一丸となって相手に当たります。
  • ファーミング(Farming)ー クリープとジャングルに点在している中立キャンプのクリープを倒しながらゴールドと経験値を稼ぐことです。これはLH/DNというとどめの一撃(ラストヒット)と相手が倒しそうな味方クリープに自らとどめをさす事で相手にゴールドと経験値を渡すことを阻止すること(ディナイ)からも把握できます。
  • インベード(Invade)ー 相手のテリトリーに気づかれずに侵攻することです。
  • ガンク(Gank)ー 自分のポジションを離れて違うレーンプッシュ(プレッシャーをかける)や奇襲をかけたり味方を応援することです。
  • オフレーン(Offlane)ー 脆弱でガンクしやすいレーンで、両チームが隙を伺い狙うため頻繁にアクションが起きます。
  • セーフレーン(Safelane)ー オフレーンの逆で十分な守りがされているレーンのことです。
  • ダイアー(Dire)ーマップ右上を本陣とするチーム
  • ラディアント(Radiant)ー マップ左下を本陣とするチーム
  • ワイプ(Wipe)ー 片方のチームが相手チームを全滅させた時

百聞は一見にしかずというように、これらのことはドータ2をプレーすると観てなんとなく分かるから理解に変わります。もちろん、絶対にプレーしないと分からないということはありませんし、何回も観ていればゲームを理解できるようになります。アナリストはたいていマッチの後に出てきて、終了したばかりのゲーム内容をかみくだいて説明してくれます。それによって次のマッチについてある程度の展開が予想できたり理解できなかったシーンの意味が分かります。彼らはマッチの勝敗を決めるポイントについて独自の分析を提供してくれますので、学びたいことがあるときにうってつけです。

ストリーマーとは

ドータ2はeスポーツであり世界中でプレーされているタイトルですので、インターネット上にたくさんの動画があります。これらの動画を生配信するのがストリーマーと呼ばれています。彼らは配信プラットフォームであるツイッチやユーチューブを使っています。もちろん大会がいつも開催されているわけではありませんが、過去の動画などはいつでも観る事ができます。たくさんのコンテントクリエーターが自分達のプレーを生配信しているので、プレーに飽きたり気分転換にゲームを観たりするのに最適です。ストリーマーは自身を配信することが普通になっているので質問にも答えてくれますし、時には投げ銭をすると反応してくれます。人にもよりますが、たいては自分達が分かる範囲内で質問やメッセージに応えてくれるハズです。

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ドータ2はついていくのが少し大変なeスポーツです。特に世界最高峰のトーナメントであるTI(『ザ・インターナショナル』)は出場する選手たちが上手すぎて、あっという間に状況が変わります。マップ上のいたる場所で競り合いが始まったり、集団戦が起きたりする場合はあちこちと画面が素早く変わります。ですが、それが面白くもあり観る人を惹きつけて止みません。トーナメント/大会がない時はストリーマーになっているプロeスポーツ選手がたくさんいますので、お気に入りの選手が配信していたら観てみると良いですよ。彼らからゲームについて色々と学べるので良いことだらけです。ドータ2を観るだけにしても、プレーをするにしても、興味をお持ちでしたら是非本サイトのガイドを参考にしてみてください!

 

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Katsuhiro

2020年 5月 8日

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